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「あきまさり」という品種をご存知でしょうか?
これまであまり聞かない品種でしたが
最近、よく聞くようになりました。
1996年に「南海127号」(後の「かりの舞」)と「南海230号」(後の「あきさやか」)に交配させた品種です。
ともに多収で倒れにくく食味が良い品種からの人工交配により選抜した品種です。
九州地域の主な品種といえば「ヒノヒカリ」です。
ヒノヒカリの作付が多いために
一年を通して作業が集中する時期が同一なのです。
それにより収穫適期を逃してしまい
品質低下といった問題があったようです。
そこで、
ヒノヒカリの収穫時期より10日以上遅く登熟する晩成品種の開発をしました。
それにより、下記の利点があったんですね。
1) 収穫時期を分散できる
2) 高温登熟障害の回避
近年問題となっている
登熟期の気温が高すぎて品質が低下する「高温登熟障害」の回避
さらに「ヒノヒカリ」と同レベルの食味と安定多収性を兼ね備えて
新品種「あきまさり」が誕生しました。
「あきまさり」は、「ヒノヒカリ」並の食味として開発されました。
評判も良く、実際に食べてみると、確かに粘りを感じる品種でした。
自然栽培米の「あきまさり」を食べたいと思い
今回、私が食べた「あきまさり」は
農薬・肥料不使用歴1年目でしたが、やはりまだ重いなという感じでした。
自家採種を繰り返して自然栽培を繰り返していけば
また違った「あきまさり」ができてくるのだと思います。
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