2：6：2の法則と腸内細菌|前田自然農法米ミナミニシキ

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世の中には自然の法則というものがあります。

働きアリから見る2：6：2の法則というのがあり、
一般に2割のは働きアリはよく働き、
2割のアリは、フラフラ遊び怠け者であるという法則です。

優秀な2割の働きアリを集めて
一つの優秀なグループを作っても
時間と共にそのグループ内で2：6：2に分かれるという法則です。

これは、人間社会の中でも
言えることですね。

10人働いている方がいると
そのうち2割の方がその会社の業績を牽引しており、
6割の方が、普通に業務をこなしており、
2割の方が、働いているのかどうか分からない。生産効率が悪い。
という事はありませんか？

これは、2割の優秀なグループが良く
2割の生産性の悪いグループが悪いという話ではありません。

どちらも必要があって存在しているということです。

実際に急激な環境変化があった場合に
優秀な2割のグループが先に反応をします。
それに伴い、2割の優秀なグループがしていたことを
普通のグループ、下位のグループが対応していきます。

変化に対応するための緩衝(バッファー）として必要なんですね。

私達の腸内細菌には
善玉菌、悪玉菌、日和見菌と3種類に分かれます。

善玉菌：ビフィズス菌や乳酸菌で有機酸(乳酸や酪酸)を作ります。

悪玉菌：ウェルシュ菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌が代表的ですが
ウェルシュ菌は腸内にある食べかすを腐敗させて、硫化水素やアンモニアなどの
府愛物質を生み、ガスや悪臭のもととなる物質を作ります。

日和見菌：善玉菌、悪玉菌とどちらにぞ属さず、悪玉菌が増えると悪玉菌になびき、
悪玉菌が減ると活動が低下する傾向があります。

出典：http://bb536.jp/basic/basic01.html　森永乳業　ビフィズス菌研究所

因みに悪玉菌とは、悪いことばかりをする菌かというとそうではありません。

人間の優れた免疫システムで異物として排泄されないことからわかるように
必要な菌として存在しています。

その役割としては、
1)有害な菌(O-157等)が侵入してきたときに排除するために働きます。
2)不溶性植物繊維のセルロースを分解する働きがあります。
3)その分解過程で人体に必要なビタミンを合成します。

実は、悪玉菌も必要なのですが、
増えすぎるとタンパク質やアミノ酸を分解して、
硫化水素やアンモニア等の有害物質を作るのですね。

腸内に存在する善玉菌、悪玉菌、日和見菌の割合は
いったいどれくらいなのでしょうか？

健康な人の理想割合は
善玉菌：日和見菌：悪玉菌 = 2:7:1　だそうです。

この割合はすごく面白いですね。

自然界の働きアリには2：6：2の法則がありますが
実は、2：6：2が基本の割合なのですが、
2：7：1のように
善玉菌が悪玉菌より多ければ健康ということが言えるのではないでしょうか。

私達は、この割合を意識すると良いかもしれませんね。

日和見菌は、どちらの味方でもなく、優勢な方に付きます。

日和見菌は、健康な人には無害ですが
免疫力が落ちた状態の人にとっては危険なものになります。
それを、日和見菌感染と言われ、
ストレスや老化、病気や手術後など、日和見菌が病原菌として
敗血症などを発症することもあるようです。

栄養バランスの悪い食事やストレスを強く受ける、病気、老化
抗生物質の服用などの因子が入ると急速に悪玉菌の勢力が増します。

そうなると
悪玉菌群が日和見菌群の支援を受けて、
下痢や便秘、腸炎を引き起こし、癌や生活習慣病の発生にも繋がっていきます。

しかし
例え、悪玉菌が優勢な環境になっていたとしても
善玉菌の割合を多くすること
悪玉菌の割を少なくすることに意識をすれば、
形勢が一気に逆転する可能性があるという事です。

食生活の改善の面でいうと
下記の善玉菌が好む食事をとると良いでしょう。
1) 発酵食品 (納豆、味噌、醤油、ぬか漬け等）
2) 食物繊維
3) ファイトケミカル(緑黄色野菜に含まれる)

逆に
悪玉菌の好む食事を摂らないことです。
1)高脂肪、高タンパク質の食事
2)ジャンクフード類

私たち日本人が意識することは
昔からあった日本の食を摂るように心掛ければ
自然と善玉菌を増やす食環境になります。

昔からの日本の伝統食
・お米
・発酵食品
・旬の野菜類

昔の日本の伝統食に健康に生きるヒントがあったのですね。

また
自分を大切にして過度なストレスを感じ過ぎず、
適度な運動を行い、自分にとって気持ちよく生きることで
体内の腸内細菌も善玉菌が優位に立つようですね。

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