HOME ■自然栽培米の種籾・育苗のこだわりとは?|前田自然農法米ミナミニシキ■
私達は、熊本県玉名市で
農薬や肥料を使用していない自然栽培米を育てています。
自然栽培米ミナミニシキは、
農薬や肥料を使用しない自然栽培で育てられ
今年で自然栽培歴10年となります。
晩成品種であるミナミニシキは
5/15に種まきを開始いたしました。
今回は、総勢約15名ほどが集まり
一気にミナミニシキの種まきと育苗箱設置作業をしました。
【目次】
1.こだわり1. 自然栽培米の播種に使用する育苗土
2.こだわり2. 自家採種のミナミニシキ
3.ミナミニシキの播種の流れ
4.育苗箱の設置
私達は、お米の栽培において
一切農薬や肥料を使用しておりません。
そのため
種まきに使用する育苗土も
肥料を含まない山土を使用しています。
一般には、
肥料を加えたり、薬剤で殺菌処理している育苗土もあるようですが
前田自然農法米ミナミニシキでは、
肥料も薬剤も加えていない山土を使用しています。
私達がお届けしている自然栽培米は
ミナミニシキという珍しい品種ですが、
自然栽培で自家採種を15年以上続けてきた非常に貴重な種籾です。
この貴重な自家採種ミナミニシキの種籾を使用しますが
上の写真が撒く直前の状態です。
どうでしょうか?
何か一般の播種前の種籾と異なる点に気付くでしょうか?
よく見ると、
芽出しという催芽をしておりません。
通常は、ぬるま湯程度に20時間ほど種籾を浸水させ
一斉に発芽させ、種籾の芽出し状態を揃えます。
しかし、
自然栽培米ミナミニシキでは、
より自然な状態に近づけるため
催芽させずにそのまま直播きし苗床で発芽させます。
通常は、発芽が不揃いになり、成長も不揃いになるので
催芽させずに播種をする米農家さんはいません。
しかし、
前田さんは、自然栽培環境下で
自家採種してきたミナミニシキの種籾ならば大丈夫だろうと
種籾の強さを信用しています。
ざっと
自然農法家の前田さんの所で行っている播種の流れを説明すると
育苗箱に山土が入り
その後、写真のように育苗箱に散水されます。
水がまかれた後に
催芽されていないミナミニシキの種籾を撒きます。
播種後にさらに
山土を被覆して、完成となります。
既に毛管現象で水が表面に上がってきていますね。
この育苗箱の設置が最も作業的にきついですね。
播種した育苗箱をドンドン並べていくのですが
1200枚以上ありますので、なかなか大変な作業ですね。
この苗箱の設置作業もすごく改善に改善を重ねているので
昔に比べたら楽になっています。
今も多くの人が水を張った苗床に
苗箱を設置していくのが普通です。
前田さんも4年くらい前までは、
下の写真のように
柔らかくなった苗床に足を取られながら設置していました。
思うように動けないので、結構きついのです。
今では、
乾いた土の上に苗箱を設置していくのですごく作業的には楽です。
最後に、
ラブシートをかけてお終いです。
このラブシートがあることで
育苗土内の保湿と保温が維持され発芽してくれるのですね。
前年は、このラブシート(不織布)でなく、
ネットにしたのですが、発芽はするのですが
鳥が発芽した種籾をついばんで遊びすごくやられてしまったので
今年は、ラブシートにしました。
播種も終わり、田植え間での
一か月間で苗が元気に育ってくれるのかを見守りたいと思います。
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