無農薬玄米の発芽比較!ミナミニシキvsヒノヒカリ

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矢印無農薬玄米の発芽比較!ミナミニシキvsヒノヒカリ

日本のお米の品種の数は、
国に品種登録されている分で839品種(2016年3月31日時点)あるようです。

その内、主食(ごはん)用として多く作られているのは
270品種くらいです。
(資料:農林水産省「品種登録ホームページ」)

数多く存在するお米の品種ですが
現在、最も主流の品種は、コシヒカリ系の遺伝子を含んだ品種です。

1970年代頃より、
コシヒカリの需要が伸び、
コシヒカリの粘りや甘味の食味特性が美味しいお米の代名詞となりました。

一方、全く逆の食味特性を持つ
あっさり系の旭、亀の尾、ササニシキ、ミナミニシキ等も存在します。

熊本県で
お米の力で活力溢れる日本を創りたい
昔の品種特性を持つあっさり系のミナミニシキ
無農薬・無肥料の自然栽培で育てている方がいます。

無農薬ミナミニシキ

ミナミニシキは、現在では、ほとんど栽培されていないお米ですが
ミナミニシキの生命力の強さに着目した
九州の自然農法家が自家採種をして繋いできました。

今回、下記の2種類の品種で発芽実験をし
品種により発芽力に違いがあるのかを確認しました。

自然栽培歴10年目前田自然農法米ミナミニシキ VS 自然栽培歴10年目ヒノヒカリ

【目次】
1.無農薬・自然栽培歴10年目のミナミニシキ玄米の発芽
2.無農薬・自然栽培歴10年目のヒノヒカリキ玄米の発芽
3.無農薬玄米の発芽比較! ミナミニシキvsヒノヒカリ

無農薬・自然栽培歴10年目のミナミニシキ玄米の発芽

無農薬・無肥料で栽培している
自然栽培歴10年目のミナミニシキもヒノヒカリも
どちらも自然栽培水田で自家採種を続けてきたお米です。

私どもは、
お米は、一粒の種籾が源と考えており
種籾を重要視しているため自家採種を続けています。

自家採種をすると自然栽培水田で育った遺伝情報が組み込まれるために
年々、種籾が強くなり生命力が増すと捉えています。

【前田自然農法米ミナミニシキ】

種籾の発芽には15℃以上が必要ですが
室温20℃前後の所で6時間程浸水した状態です。

浸水後6時間無農薬ミナミニシキ玄米発芽6h

胚の部分がプクッと膨らんできていますね。

もうこの状態で発芽活動は開始しています。

江戸時代には、夜にお米を洗い、一晩水に浸けて
朝に一日分のお米を炊いたと言います。
浸水時間は、6-10時間程度だったのではないかと思われますので
昔の人は、これくらいの状態で食べていたと思われます。

浸水後24時間
無農薬ミナミニシキ玄米発芽24h

胚の部分がさらに発達し膨らみ
芽が出ようとしているのが確認できます。

無農薬・自然栽培歴10年目のヒノヒカリ玄米の発芽

自然栽培歴10年目のヒノヒカリとなってくると
食味も一般のヒノヒカリよりもあっさりとしてきます。

無農薬・無肥料栽培でかつ
自家採種を続けることで
お米自体も変化してきているのだと思います。

【自然栽培米ヒノヒカリ】

浸水後6時間
無農薬ヒノヒカリ玄米発芽6h

ミナミニシキと同様に
胚の部分がプクッと膨らんできていますね。

この状態で発芽活動は開始しています。

浸水後18時間
無農薬ヒノヒカリ玄米発芽18h

18時間も水に浸けるとヒノヒカリも同様に
胚の部分が膨らみ、芽を伸ばそうとしてきているのを確認できます。

浸水させて
24時間程度ならばどちらも発芽初期で大きな違いはありません。

これを
約10日間水に浸しっぱなしにして
どのような違いが出るのかを確認してみました。

無農薬玄米の発芽比較! ミナミニシキvsヒノヒカリ

農薬や肥料を使用しない環境は
稲の生育にとっては、厳しい環境のため
生命力溢れるお米を作るためには必要な条件だと思っています。

自然栽培米ヒノヒカリもこれまで何度も発芽実験をして
どの自然栽培米農家のヒノヒカリも発芽してきたのを確認してきました。

同時に
前田自然農法米ミナミニシキも発芽確認をしてきましたが
何だか発芽力が強いと感じていました。

これまでミナミニシキとヒノヒカリの発芽を比較したことはなかったので
今回、水に10日間浸し続ける事でどのような差が出るのかを確認しました。

無農薬・無肥料の
前田自然農法米ミナミニシキも自然栽培米ヒノヒカリも
60粒ずつを水に浸け発芽させて、
特に発芽の良好な上位30粒を並べてみました。

無農薬玄米比較ミナミニシキvsヒノヒカリ

浸水後10日の状態を見てみると
ミナミニシキの芽の伸びの方が勢いがあるのが分かりました。
よく見ると、芽の根元付近から根っこが出ているの分かると思います。

全ての自然栽培米ヒノヒカリが上記の結果になるというわけではありません。
さらに発芽力のあるヒノヒカリもあると思います。

ただ、ヒノヒカリも充分に発芽しています。

ミナミニシキを横に並べているので、
発芽力が弱く見えますが、充分発芽して全く問題ありません。

もう少し、近くで撮った比較写真です。

無農薬玄米比較ミナミニシキvsヒノヒカリ

私どもは、
生命力溢れるお米をお届けして
食べた人が元氣になり活力に溢れて欲しいと思っています。

20年ほど前までは栽培されていたミナミニシキですが
現在ではほとんど栽培されていません。

あっさりとした食味を特徴に持つために
主流である甘味や粘りのお米とは異なるため
米農家さんは栽培しなくなりました。

しかし、
ミナミニシキの生命力の強さに着目していた自然農法家が
自然栽培水田で自家採種を続けながら、
自家採種ミナミニシキを守ってきました。

現在、自然栽培でミナミニシキを栽培している前田さんは、
20年間以上
【食べた人が健康で元氣になり、活力溢れる本物のお米】を探している中で
10年前にこの自家採種されてきたミナミニシキに出会いました。

自分の体を通して、ミナミニシキの力を体感した前田さんは
現在、全面積ミナミニシキのみを栽培しています。

前田 英之

私どもは
【食べた人が健康で元氣になり、活力溢れる本物のお米】のヒントは
昔の日本人が食べたお米にあると考えています。

そのため、
コシヒカリ系の品種改良が進められる前の
昔のお米の特徴であるあっさり系のお米をお届けしております。

より一層、安心安全で
生命力溢れる本物のお米を目指して
無農薬・無肥料の自然栽培米ミナミニシキを育てていきたいと思っています。

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