前田自然栽培米ミナミニシキの収穫は
九州で最も栽培されているヒノヒカリよりも
2週間ほど収獲が遅く、毎年10月末頃に収穫されます。
10月頃になると
多くの水田では収穫時期に入りますので
水田が緑色から黄緑色に徐々に変わっていきますね。
私達が、収穫時期の稲を見て回ると
一般には、緑色が残っている稲があったりしますが
肥料を使用しない自然栽培米では、
稲の色がきれいに抜けて、黄金色になっています。
一般には
基肥、追肥と窒素、リン、カリ分を施肥しますが
収穫時に窒素分が残っていると、稲の色に緑色が残ってしまいます。
そのため
肥料を使用しない自然栽培米の水田に立つと
余分な物が何も残っていない、スッとしてクリアーな印象を受けます。
前田自然栽培米ミナミニシキの稲の特徴は
写真で分かりにくいかもしれませんが
稲穂の長さは約110-120㎝あります。
いわゆる長稈(ちょうかん)といわれます。
長稈の稲は、肥料が効いていると倒れてしまうのですが
無肥料で育てた場合は、
根っこがしっかりと張ってくれるためか倒れません。
近年では、短稈(たんかん)で早生(わせ)が好まれてきました。
いわゆる、稲が短くて倒れにくく、台風などの気象リスク回避のため
早い時期に収穫できる品種で収量面では有利なんですね。
しかし、ミナミニシキは
長稈(ちょうかん)で晩生(おくて)です。
全く逆の品種ですね。
昔の品種、「亀の尾」や「旭」は長稈で晩生だったので
昔ながらのお米の特性を兼ね備えていると言えます。
稲も緑色が抜けてきれいな黄緑色になり
特に夕日にあたると、稲穂は黄金色になって美しいです。
農薬や肥料を使用しない自然栽培で育てた田んぼの稲穂風景は
見た目も美しいのですが、
その場にいると心もスッとクリアーになってきます。
前田さんは、10年以上前に
甘味や粘りを追求した改良された品種が増えていくなか
あっさり系品種のミナミニシキの生命力の強さに着目し
一年間ミナミニシキを食べ続け、自分の体の反応を見ました。
その結果、このミナミニシキこそが
人を健康にすることができるお米だと確信しました。
そして、田んぼの面積全てをミナミニシキの栽培に変更し
農薬も肥料も一切使用しない自然栽培で育てています。
これからも
食べた人が健康になれるように
前田自然栽培米ミナミニシキをお届けしたいと思います。