自然栽培米ミナミニシキ|元来、日本人が食べてきた発芽する生命力溢れる本来のお米

熊本県自然栽培米・自然農法米ミナミニシキ

自然栽培米・自然農法米の除草作業の特徴

前田自然栽培米ミナミニシキ除草

熊本県玉名市の前田 英之さんは、
農薬も肥料も一切使用しない
自然栽培歴10年以上の経験を持つ自然栽培米農家です。

まず、自然栽培と自然農法と2つの表現がありますが
この違いを少し説明しておきます。

もともと自然農法とは、
農薬も肥料も使用しないことを原則とする
いわゆる自然栽培と同じでした。

しかし、自然農法が一般農家さんに普及されない中で
自然農法は、一部堆肥を使ってよい流派や
原則通りの農薬・肥料不使用の流派と
いくつかの流派に分かれました。

前田さんは、秀明自然農法に属している方であり
秀明自然農法は、
原則通りの農薬・肥料不使用のお米となります。

そのため
前田さんの作るお米は、
自然農法米とも自然栽培米とも呼ぶことができます。

【目次】
1.自然栽培米や自然農法米の除草作業の特徴
1-1.除草方法1. ジャンボタニシ
1-2. 除草方法2.  機械除草
1-3. 除草方法3.  手除草
2.自然栽培米水田で目指している事とは

自然栽培米や自然農法米の除草作業の特徴

前田自然栽培米ミナミニシキ除草前後

自然栽培米農家にとって、
一番頭を悩まし
一番大変な作業は、除草作業かもしれません。

農薬を使えば、簡単に終わる除草作業ですが、
自然農法や自然栽培は、水田の生き物の働きを重視しますので
除草剤等の農薬は使用しません。

そのため
除草をどのようにするのかが課題となってきます。

田植え後、1ヵ月半くらいは、
除草に気を付けておかないと
水田の草が稲より成長してしまいます。

それにより
収量が大幅に減少します。

自然栽培米水田では、平均して5.5俵/反の収量がありますが
去年、草が繁茂した水田では、1俵/反という所もありました。

そのため、農薬を使用しない自然栽培米農家は、
田植え後の1ヵ月は、特に気を付けています。

・除草方法1. ジャンボタニシ

ジャンボタニシ

ジャンボタニシは、本来日本には存在しないタニシでした。

1981年に台湾から長崎県と和歌山県に、
食用として持ち込まれたのが始まりです。

食用としての需要が無く
廃棄され野生化したジャンボタニシが広く分布しました。

一般にジャンボタニシは
稲の苗を食べるので、農業害虫といわれています。

しかし、九州の自然栽培米農家では
広がってしまったものは仕方ないと
逆に、多くの自然栽培米農家がジャンボタニシに除草に活用しています。

田植え後1ヵ月間は
ジャンボタニシは草も食べてくれますが、
苗も食べてしまうので、水管理に十分気を付ける必要があります。
(水を多く入れると深水となり、ジャンボタニシが活発になるため)

その後、ジャンボタニシに食べられた箇所は
補植等の作業が必要になります。

・除草方法2. 機械除草

除草

ジャンボタニシがいない場合
もしくは、ジャンボタニシがいたとしても草が多い場合

チェーンを引っ張ってチェーン除草をする方もいますが
(チェーンを機械で引っ張る場合も人が引っ張る場合もある)
前田さんは、田植え機の後ろのアタッチメントを変え
機械で除草作業をします。

今年は、前田さんの田んぼにはジャンボタニシの発生は少なく
草がけっこう生えていますので
機械での除草作業を少ない所で2回、多い所では、4回
7/30まで行います。

除草

6月末に田植えした苗は、1ヵ月ほどたち
25-30㎝ほどの高さになっています。

稲の間の土壌表面を撹拌して、
除草していきます。
(上写真でジャバ、ジャバ表面を撹拌しているのが分かるでしょうか)

稲にとっては、
ストレスになるかもしれませんが、
このストレスがさらに強い稲を作ると前田さんは考えています。

実際に、この除草作業をした後は
稲の周りの草が無くなることと
田んぼ表面に酸素が入るためか、稲の成長が良くなります。

除草

前田さんは現在、6町の水田ですので
夜10時まで除草作業をすることもあります。

6月末から7月末までの1ヵ月間で
稲が主役になれるような環境作りをしているわけです。

除草方法3. 手除草

8月以降は、
手での除草となりますが
面積が広い自然栽培米農家さんほど、
草を生やすままになってしまします。

水田において
稲が主役にする環境を作りますが
草は草としての役目があると考えておりますので、
除草剤等で除去はしません。

自然栽培米水田で目指している事とは

田んぼに生物

自然栽培米の水田において
草の問題が最も頭を悩ますのですが
自然栽培米農家さんは、除草剤等は一切使用しません。

もちろん、
残留農薬の無い安心なお米を届けたいという理由もあるのですが
もっと根本的な所を意識しているからです。

前田さんの自然栽培米水田において
10月末頃の収獲時期には
主役の稲がしっかり生えていて、
脇役に草や虫等の生物が溢れている美を創り出したいと思っています。

生態系

つまり、
田んぼの中に多様な生命が溢れる美しい場を作りたいと思っているのです。

自然の生態系バランスを見て分かるように
土台には分解者(土壌動物)の存在があります。

分解者が、有機物(土壌動物)を分解し
全てのエネルギーを循環させる役目があります。

そのため
除草剤等、農薬を使用することは
このバランスを崩すことになると考えています。

私たちは
食べた方の健康にお役に立てるような
生命力の溢れる本来のお米を目指しています。

生命力の溢れるお米を作るには
生命に溢れた田んぼから収穫する必要があると考えています。

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