こんにちは!自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田です。
美味しいお米といえば何を思い浮かべますか?
おそらく、多くの方が、現在主流のモチモチとした粘りと甘さがあるコシヒカリを真っ先に思いつくのではないでしょうか?
現在よく食べられているお米のほとんどには、このコシヒカリの遺伝子が含まれております。
そんな中、コシヒカリとは、真逆の食味を持つお米も実は最近人気を得てきていて需要が高まっているのです。
私が食べてきたお米の中でもあっさりした食味のお米の一つ、それが「ミナミニシキ」です。
今回は、熊本県玉名市でミナミニシキを自然栽培で作る縄田さんにその魅力について語っていただきました。
【ミナミニシキの魅力とは!?】
<目次>
ミナミニシキ栽培の特徴とは?
ミナミニシキは今から約50年前に九州で生まれたお米です。
ミナミニシキの稲の特徴は晩生(おくて)で長稈(ちょうかん)であるということ。
晩生とは、収穫時期が遅い。
長稈とは、稲の背丈が高い。
この特徴は、昔のお米に見られる特徴です。
九州で最も栽培されているヒノヒカリよりも約2週間ほど収獲時期が遅いのです。
もう一つの特徴、長稈は、稲が倒れやすいという難点があるため戦後からは短稈の稲作りが目指されてきました。
今となっては晩生で長稈の稲はあまり栽培されていません。
ミナミニシキの食味
系譜を見て分かるようにミナミニシキにはコシヒカリの遺伝子は入っていません。
そのため、食味はあっさりしています。
このあっさりした食味を作りだしているのはアミロースという成分です。
アミロースが多いほどお米は粘りや甘みが減り、あっさりした食味になります。
このあっさりした食味もまた昔のお米の特徴ですね。
参考に
現代の多くのお米は甘さや粘りを増すようアミロースの含有量を低めに育種します。
逆に、もちもちや粘りを生むのはアミロペクチンという成分です。もち米はアミロペクチン100%、アミロース0%です。
ミナミニシキを求める人が増えている!
縄田さん、曰く、ミナミニシキを求める方が年々増えていると言います。
あっさりしたミナミニシキは、GI値が低いと考えられています。
つまり、ミナミニシキを食べると血糖値の上昇が緩やかに抑えられるのを期待できます。
したがって、糖尿病などの食事療法にも用いられるとして期待が寄せられているお米でもあるのです。
健康に対して高い意識を持った人が増えているという証拠でもありますね。
まとめ
ミナミニシキは噛むほどにうま味が増す歯ごたえのあるお米です。
今主流のもちもち・甘さ・粘りのあるお米とは、対極にあるお米といえるでしょう。
しかし縄田さんはあっさりしているからこそ飽きずに食べられるしおかずの味も邪魔しないと言います。
縄田さんは、そのミナミニシキを無農薬・無肥料・自家採種という不純物の混ざらない自然栽培で作っています。
安心安全・美味しさ・健康という3つの信頼を約束した縄田さんのミナミニシキです。
あっさりとした体になじむようなお米を味わってみて下さい。