熊本県玉名市で、無農薬・無肥料の
自然栽培米ミナミニシキを作る前田さんは
今年で自然栽培歴10年以上
自家採種歴は30年以上にもなります。
苗度作業には山水を使用し
除草にもジャンボタニシを活用するなど
自然の力を信じ、自然の力だけで
ミナミニシキを育てている前田さん。
自然栽培は決して容易い道ではありません。
ではなぜ前田さんは
自然栽培の道を歩もうと
志したのでしょうか。
ミナミニシキを作る前は田圃整備の仕事をしていた前田さん
前田さんはミナミニシキを作る前は
ヒノヒカリを作っていました。
それまでは農薬に対して
何の疑問を抱いていなかったそうですが
ある日、田圃整備の仕事をしていたときに
あるものを目の当たりにし衝撃を受けました。
田んぼ機械で耕したとき
土の中から紫色のヘドロが出てきたのです。
(その光景を見た前田さんの思いです↓)
それは、何年も土の中にたまっていた
肥料による毒=肥毒そのものでした。
そのような土に植えられた苗は
肥毒を吸って育ちます。
体に良いお米とは、決していえません。
前田さんは、肥毒が溜まった土で
自分の稲を育てたくないと思い
不純物の混ざらない綺麗な土で米を作ろうと
思ったのです。
ミナミニシキを一年間食べ続けて得た実感とは?
前田さんは
「体に良い本当のお米を作りたい」
という想いで、昔の日本人が食べていたような
あっさりした食味の
ミナミニシキを作ろうと決意しました。
無農薬・無肥料のミナミニシキを作るにあたり
前田さんはミナミニシキの力を確かめるため
一年間、食べ続けてみました。
すると、それまで感じていた
食後の胃もたれが解消され
体中に活力がみなぎるのを感じたのです。
ミナミニシキの素晴らしさを
自分の身をもって確信した前田さんは
このようなお米がもっと世に広まり
たくさんの人に食べてもらい
健康になって欲しいと思いました。
ミナミニシキはなぜ体に良い?
ミナミニシキは、硬質であっさりしています。
しっかり噛んで食べるお米です。
ミナミニシキのようなお米がなぜ硬質なのか。
それは、お米の粘りや甘みを作り出す
アミロペクチンという成分が少なく
逆に、硬さを作り出す成分アミロースが
少ないからです。
粘りや甘みのあるお米の代表格
コシヒカリは、アミロペクチンが多く
アミロースが少ないのです。
しかし、このアミロペクチンは
アレルギーを起こす可能性があるとも
いわれています。
お米アレルギーの一つですね。
このような観点からも
自然栽培米ミナミニシキは
食べる人の健康を支え、さらには
地球環境を守る役割を担っているといえます。
まとめ
令和二年の米作は
長雨、日照不足、ウンカなど
稲にとって非常に厳しい環境でした。
特にウンカの被害は西日本を中心に相次ぎ
多くの米農家を悩ませました。
ウンカ被害をふせぐために使われる農薬ですが
前田さんは農薬を一切使用しません。
しかし不思議なことに
前田さんの田んぼではウンカの被害は
拡大しませんでした。
自然の力を信じ、自然にゆだねる栽培を徹底した
前田さんの信念が稲にも通じたようです。
日本人が本来食べていたパワーフード
ミナミニシキを
たくさんの人に食べてもらいたい
そんな前田さんの気持ちがこもった
自然栽培米ミナミニシキを今年もお届けします!