こんにちは!自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。
無農薬・無肥料の自然栽培は、虫や草などに悩まされやすく、収量も一般に比べて少ないです。多収穫を目指す現代農業にはそぐわない農法でもあるため、実践する農家さんはほとんどいません。
熊本県玉名市の前田英之(まえだ・ひでゆき)さんは、15年以上も自然栽培米作りを続けられています。
一般に日本人は、周りの人と違う事をするのを嫌う傾向にある(いい意味では、調和意識が高い)ため、自然栽培米を作り続けるには自分の軸・価値観が必要となります。
そこで今回は、前田さんに「人生で大事にしている言葉や行い」についてお話し頂きました。
周りの人と違う事をして生きる自然栽培米農家さんが何を指針に生きられているのかご参考になればと思います。記事の最後には動画もありますので、ぜひご覧ください。
<目次>
前田さんが作る自然栽培米ミナミニシキとは?
今回お話しをいただいた前田さんは、熊本県玉名市で無農薬・無肥料の自然栽培米ミナミニシキを育てています。
このミナミニシキもあまり聞かない品種ですよね。
ミナミニシキとは、九州で生まれたコシヒカリ系の遺伝子を含まない、あっさりとした食味を特徴とするお米です。1967年に宮崎県で誕生し、熊本県においても奨励品種として盛んに栽培されていた時期がありましたが、コシヒカリの台頭により、今では九州でもほとんど栽培されていません。
しかし、ミナミニシキこそが現代人の身体に活力を与えるお米だと自分の体を通して確信した前田さんは、今もなおミナミニシキの栽培を続けています。
自然栽培は自然の力で育てる農法です。自然栽培米農家さんは、目に見えない自然のエネルギーを大事にして育てています。
目に見えないものを大事にしている農家さんは、日頃の言葉や行いにも意識を向けられている方が多いです。
そこで今回、前田さんに「人生で大事にしている言葉や行い」についてンタビューさせて頂きました。
人生で大事にしている言葉や行いとは?
私(井田)は、これまで10年以上にわたり多くの自然栽培米農家さんと話をしてきましたが、熟練した自然栽培米農家さんほど、自分の言葉や行いに意識を向け大事にされています。
前田さんは自然栽培米ミナミニシキを15年以上作り続けていますが、どのような言葉や行いを大事にしてきたのでしょうか?
まず、根本として
前田さんは、日々、人のお世話をしたり徳を積む行いを意識していると言います。
しかしながら、徳を積む行いを意識しても現実では、大変な事が起こります。自然栽培米作りは、周囲の人とは違う事をするので目立つのですが、天候により草が繁茂したり、ジャンボタニシに食べられたり、収量が激減したりと、数々の悩ましい問題に直面します。
しかし、前田さんは苦と感じる事が起こっても、あえて「苦を楽しむ」ことを意識されているそうです。
マイナスの出来事をプラスに転換しようとする考え方・見方の転換をしているのですね。
笑顔は健康の秘訣
私は、前田さんとお話をしていていつも思います。
「前田さんは笑顔を意識されているなぁ」と。
前田さんは、過去に仕事で体を酷使して、体が動かなくなった経験があり、「緊張し過ぎることは人生を狂わす」ことが分かったと言われていました。
それ以来、体を緩ますために意識していることが「笑顔」だそうです。
笑顔は、体を緩めてくれて人生をより良い方向に導いてくれる手助けとなるでしょう。楽しい方向へ物事を考え、筋肉を緩めて過ごす事を意識すると良いと教えてくれました。
実際に、笑いはがん細胞の活動を抑え、免疫力を高めるという研究結果もあるようですね。
参考出典:全日本民医連「特集2」笑いは抵抗力・免疫力をたかめる
人生で大事にしている
言葉や行いとは!?
最後に:人生で大事にしている言葉や行いとは
私達の人生は、思い通りにいかない事が多いですよね。それを苦に感じることでしょう。
しかし、前田さんを見ていて分かるのですが、思い通りにいかない事(苦)からプラスに発想を変えてどんどん改善を重ねてきました。今となっては、思い通りにいかなかったから今の状態まで進化されたのではと思うほどです。
人生は奥深いですね。。。
短期的に思い通りにいってないのに長期的には思い通りになってきている。
前田さんとは、お付き合いが長いのですが、前田さんの何事もプラスに変えようとする姿を見てきました。人生はその積み重ねなんだなぁと考えさせられました。